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レミー・キルミスターさん逝く [音楽]

モーターヘッド[もうやだ~(悲しい顔)]
 
 
モーターヘッドのベーシストであるレミー・キルミスターさんがお亡くなりになった…。 

R.I.P.レミー、凄く残念!
 
コーラのジャックダニエル割りを呑みながら、爆音で「Overkill」を聴くよ。
 
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昔、1980年の頭辺りに「NWOBHM」というブームが巻き起こった。

NWOBHMはニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルというイギリスのバンドワゴンというディスコのDJから始まった…日本では伊藤正則さんがアイアン・メイデンとかを取り上げ、ヘヴィメタルという言葉も、この頃に一般的になったと思う。

それ以前は、60年代のクリームとかジミ・ヘンドリックスなど、まだブルース色が濃い楽曲に、アンプや録音機材のクオリティーもまだまだ進化する前なので、ドラムは適当にアドリブをやっていて、ベースはアンプが歪んじゃってウゾウゾ鳴ってるんだけど、何弾いているか良く判らなくて、ギターがソロに飽きて手を挙げたらオシマイみたいな…この時代のロックは興味が無いので良く判らないが、そんな印象を持っている。

70年代になってレッド・ツェッペリンやディープ・パープルが出てくるが、やはりダラダラと退屈なアドリブのソロが延々続いたりで、当時の彼らは歴史を作った大御所なんだけど、その後優れたミュージシャンが星の数ほど出た後で当時の演奏を聴けばナンダカナ~という痛さがある。

ただ、大御所さん達が仲間割れでメンバー変えたり、元気がなくなってライブやらなくなったりでツマラナクなり、街ではハードロックより元気の良いパンクバンドの時代になったが、そんな中でもハードロックも細々とスコーピオンズやUFO、ジューダス・プリーストなどがポツポツと出現していたものの、売れていたのはKISSとクィーン位だった。

パンクブームもピストルズからジョニー・ロットンが抜けてパブリック・イメージ・リミテッドをやり始めた頃から、気が抜けてきて混沌としていた…パンクのブームもあっという間だった。

そんな退屈な中にNWOBHMがドーンとロンドンから日本にも乗り込んできた。

NWOBHMのバンドを定義すると、その大半のバンドはブームの消滅と共に去っている…まだ活躍しているのは、最近はソッチ系の情報は全く知らないけどデフ・レパード位なんじゃないかな?…こういう現象は日本のイカ天ブームと同じ。

ただ、漫才ブームの頃のお笑い番組にB&Bやツービートだけが出演していたわけではなく、ブームのおかげでベテランの漫才師達も漫才をやっていた…それと同じで、それまでパッとしなかったスコーピオンズやジューダス・プリーストがメタル・ブームに乗ってスターにのし上がった。


俺が最もヘヴィーメタルにドップリだった頃は、まさにメタルバンドの来日ラッシュだった。

俺も、当時来日したメタル系の外タレのほぼ全てをダブルの革ジャンや「メタルGジャン」を着て見に行った。

Gジャンも気合い入ったのをいくつか持っていたんだけど、誰かにあげたり、何処かに忘れたりで…さっき調べると1着しか無かった…でも、モーターヘッドの記事でも無い限り、調べる事も無かっただろうね。
 
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Gジャンもワッペンも、もちろん80年代のモノです
 
 
 
そんなメタルブームど真ん中な時期に「NWOBHM」バンドでは無いが、レミー率いるモーターヘッドが来日した。

今は名前が変っている「極悪ライブ」というライブ盤のギターのエディ・クラークを超期待していたら、出てきたのはブライアン・ロバートソンという残念な事もあり、場所もいつものフェスティバル・ホールや四つ橋の厚生年金会館では無く…確か、俺の記憶では北区の堂島あたりにあったと思う…毎日ホールとかいう少し小さめのホールだった、記憶がイマイチだけど…。

それでもモーターヘッドのライブは凄かった。

音は言われている程デカく無かったけど、レミーのベースの音は超歪んでいて独特のヘヴィーさを出していた。

レミーの歌い方は昔から不変で、マイクを高く上げて上を向いて歌ってて異様にカッコ良かった。

バンドのメンバー達と大騒ぎで見に行ったんだけど、次の日がライブで、ボーカルの声がボロボロだった。

この頃は最高にメタルを聴くのが楽しかった。

もう何年も新譜が楽しみなアーティストっていないけど、俺は最も見なきゃいけないモノを、最も良い時期に見ていたと思う。


モーターヘッドと聞くと…あの頃を思い出すのだ。