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レモンティー [音楽]

シーナ&ロケッツ[キスマーク]


ロックボーカリストのシーナさんがお亡くなりになった、ご冥福をお祈りします。
 
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俺はシーナ&ロケッツと聞くと、昔一緒に演奏した仲間を思い出す…。


俺が結成した初めての本格的なロックバンド「H.M.N」は、一時俺がブリティッシュ・スティールに加入したりして活動停止になったりしたけど、その後復活して全国のあちらこちらで演奏していた。

バンドはメンバーチェンジを繰り返し、ある時舟山淳という男がやってきた。
 
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H.M.Nでの俺と舟山 
 

舟山はキーボード兼ギターで、ど真ん中のHR/HMも通過していたが、当時爆発的に流行ったテクノ・ポップの影響を強く受けていて、YMOなどが使っていた鍵盤機材もワンサカ持っていた。
 

H.M.Nで一緒にやる前、俺と舟山が最初に音を出したのは…スキー場が夏場に練習場所として貸すスタジオでの急増バンドで、俺がギターで舟山はそこにあったアップライトのピアノを弾いていた。

舟山はプラスチックスとかヒカシューとか、当時ニューウェーブと呼ばれたのにドップリで、街で会ってもエフェクターサイズのシンセの箱を頭の上で叩いてキューンキューンって音を出したりで常にぶっ飛んでいた。

例えると筒井康隆の世界を地でいっているって感じで、俺もその危険な香りがする狂気パワー満載の舟山を気に入っていた。

そんな舟山があるとき一枚のレコード盤を「聞け」といって貸してくれた。
 
それがシーナ&ロケッツのファーストアルバム「真空パック」だった。
当時のシナロケは、YMOなどがサポートしているニューウェーブなバンドという立ち位置で、このアルバムにも色々いう奴もいるけど、俺に言わせれば歴史的名盤だ。

俺はそのレコードを聴いて1発で気に入ってしまった。
 
ある時、俺と舟山がスキー場の急増バンドでやる事になって、「YOU REALLY GOT ME」をやろうと選んだんだけど、ヴァンへイレンのでは無く、シナロケのアレンジでやった。
 
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心斎橋筋の茶店でくつろく俺と舟山

 
 
今年の初めにテレビで内田裕也さんが年末に行う恒例の「ニューイヤーワールドロックフェス」に鮎川さんが歌っていてシーナさんが居なかったので、何かあったのかな?と思っていたが…凄く残念。

もうこんな凄いロックバンドは出てこないんじゃない?

最高のロックをありがとうなのだ!