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クリスマス [ノスタルジア]

思い出[ぴかぴか(新しい)]



俺は無宗教だけど、俺の実家はキリスト教、なのでじいちゃんの墓石は普通のでは無く「安息」って書かれた碑みたいなのだし、母親の葬式も牧師さんが来た…だから四十九日とか、塩をまくとか、そういうのは無かった。

なので、俺も幼少の頃は日曜学校といって、日曜日の朝は教会に行って賛美歌を歌っていた。

小学校の頃に奈良に引っ越して、近所に教会がなかったので行かなくなった。

で、子供の頃はどこの家も同じだったと思うけど、俺の家もクリスマスは親がケーキを買ってきて、当時はケンタ君なんて無かったから、チキンのもも肉を食べる。

クリスマスが近づけば、クリスマスツリーを出してきて組み立てるんだ…一番高い所に銀色の大きな星を差し込んでね。

今みたいに、庭に電飾を飾り付ける風習は無かったけど、部屋の中のツリーには色んな色のライトがピカピカ点滅する電飾をグルグル巻き付けて、子供部屋で夜寝るとき付けっぱなしで寝ていた。
でも、サンタクロースは最初から信じていなかったな…親だと判っていた。

ケーキにロウソクを立てて、部屋の明かりを消して、妹とかが火を吹き消して部屋の電気を付けたり…今振り返れば良いクリスマスをやっていたと思う。
父親が8ミリフイルムのカメラを回して撮影するんだけど、当時のカメラは暗いところの撮影が苦手だからもの凄く明るいライトを2つ付けるんだけど、それが眩しくて、デッカイ球に近づくと凄く熱かった。

ただ、大人になってからはクリスマスになっても、特にイベントという感じも無い。
ただ店のBGMが何処も毎年似たような曲でウンザリして「ああ、クリスマスか」と思い出す程度。

子供の頃のクリスマスの記憶は色々あるけど、最も良く覚えているのは幼稚園頃の出来事だったと思うが、ある年のクリスマスで、朝起きると枕元に「クリスマス・ブーツ」が置いてあった。

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クリスマスブーツというのは日本発祥で、外国人には何のことか判らないらしいんだけど、中にはお菓子の詰め合わせみたいなのが入っていた。

お菓子より、そのブーツが嬉しくて…不思議なもので、今でもあの時の感激は鮮明に覚えている。
ブーツは無理に足を突っ込んだら壊れてしまったが、壊れたブーツも暫くは捨てずに部屋にあった。

変なモノで、今でもこの時期にクリスマス・ブーツを見ると微笑ましい気分になる。

キリスト教圏の国の人はともかく、日本人にとってのクリスマスって、小さな子供とその親と、後は若いカップル達のモノだと思うな。
クリスマスとお正月が立て続けに来るから、師走は気ぜわしいんだと思う。

何はともあれ、メリークリスマスなのだ。