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曲の伝え方 [バンド関係]

譜面制作[あせあせ(飛び散る汗)]



久々に音楽的な内容を一発ぶちかましてみる。
バンドで「作曲担当の人」とかに何かの参考になれば良いと思う。


オリジナル曲を演奏するバンドは、作った曲をメンバーに伝達するのが一苦労。
大昔は曲伝達専用のカセットテープを使う4トラックのMTRを使って、リズムマシンを録音して、それに合わせてベースとギターを入れたのをミックスダウンして、カセットテープに録音したのをメンバーに渡していた。
カセットの内容だけでは不十分なので、実際にスタジオなどでメンバーに「こんな感じ」と伝えていた…これには伝える側も聞く側にも膨大なエネルギーが必要で、複雑な構成の曲は作れたとしてもそれを伝えることが面倒なので敬遠していた。

最近は、DTM関係のアプリが充実しているので、伝達方法も激変した…良い時代になったものだ。

MLではアルバム「真実の指輪」までがカセット伝達で、それ以後がMIDI打ち込み伝達で、打ち込みは曲を詳細に打ち込めば、アレコレ口述で伝える面倒な手続きが無くなるので、劇的に曲の難易度が上がった。

つまり、より自分のやりたい事が追求出来る様になった。

ただ、昔も今も作曲者だけは「伝達」する手順を踏まなければならないのは変わらない。
という事で、俺の現在の伝達方法を紹介する。

MargeLitch(以下ML)では、現在新加入のKey担当のチエちゃんが俺たちに追いつこうと頑張っている。
チエちゃんが担当するパートは、俺以外のMLのメンバーでは在籍期間最長記録保持者だったまんぞを君のパートだから楽なはずが無い。

MLの場合、曲は全部俺が作っている。
俺は、曲制作では全てのパートを打ち込んでいる。

俺がこの方法でないとダメな理由は、曲の構成やアレンジが複雑になればなるほど、全員で知恵を出し合っての曲作りは難しくなる。
またセッション形式での曲作りは「その場で弾ける」以上のアイデアは出ないので、曲が増えるに従い同じ手癖のパターンばかりになってしまう…それが悪であるとは思わないが、俺はそういうコンビニエンスに出来てしまうものでは物足りない。

なので、まず最初にバンドで曲を合わせる段階までは、「1人の作曲者と演奏家達」に別れないと、それぞれのメンバーが口々に自分のアイデアを言い出せば飽和になって永久に完成しないと思っている。
それぞれがアイデアを言い出せば、曲の制作と言うより「メンバーの意見のとりまとめ」になってしまう。

MLでは、とりあえず俺が作った各パートを全員で合わせた後に、それぞれのパートが自分なりにアレンジする…ここから先の行程で曲は俺1人の手を離れメンバー全員のものとなり、メンバー個々のセンスの出番となる。
実際やってみれば判ることだけど、コンピュータの演奏と、人間の演奏では雰囲気も違うし、それぞれに長所と短所がある。

で、現在チエちゃんがやっている作業は、曲の方は既に何年も前に完成済みで、実際にライブでも演奏している曲なので、極端な話丸々コピーして覚えるだけでも何とかなる。
しかし、どうせ最初から覚えるのであれば、自分なりのアレンジも付け加えるのはアリで、俺がこだわっている箇所以外は自由にやってもらっている。

しかし、その逆もある。
例えば現在「オシリス」という曲に取りかかっているんだけど、チエちゃんがそのKeyソロパートが気に入ったと言い出した。

俺は最初に作る全パート打ち込みの時は、一応Keyパートのソロも打ち込んでいる。
俺はどちらかといえば、自分以外のパートに興味があるので、Keyパートのソロはギターパートより熱心に打ち込む事が多い。

しかし、各ソロパートは、基本的にどう弾こうが自由…ただ、聞いたメンバーに「こういう感じのソロ」とニュアンスが判れば良いなという感じで打ち込んでいるだけなんだけど、それが逆に気に入ったと言われる事もある。
「オシリス」のKeyソロは前任者のまんぞを君も俺の打ち込んだソロのニュアンスを尊重してくれていて、チエちゃんも気に入ったと言ってくれた…もちろんそれを聞いて悪い気はしないので、詳細なデータを渡す事にした。


まず「オシリス」を作ったときのMIDIファイルを探す事から始めた。
「オシリス」はタマちゃんML時代に「オシリスの庭」というタイトルでやったのが最初で、何とか当時作ったMIDIファイルを見つけることが出来たんだけど、よく判らないんだが音符の長さが合わず同期しない。

そのMIDIファイルは当時使っていた改造iMac君で制作したんだけど、恐らくその当時のMIDIインターフェイスとかの速さと、現在のが同期しないんだと思うが…結果使い物にならなかった。

 

仕方がないので、Keyソロパートと最低限必要なクリックなどを新たに打ち込む事にした。

 

今は便利な時代で、わざわざ五線紙に譜面を書かなくても、譜面を作ってくれるアプリがある。
譜面アプリも色々あるけど、俺はMac版の「Finale」を使っている。

音楽制作関係に限らず、久しぶりにアプリを使うと操作方法を忘れているから、思い出すのがメチャ大変で、譜面を打ち込むのは簡単なんだけど、譜面を画像として出力するのに手間取った。

とりあえず打ち込む中身は頭の中に出来ているのでバーッと打ち込んで、譜面を画像ファイルとして出力。

11.29.jpg

音声ファイルは「Finale」で作った譜面をMIDIで出力したのをWindowsに転送してsonarで読み込んでスルッと走らせ、内蔵シンセ音源で鳴らしたのをMP3出力して譜面画像と一緒にネット経由でポイって送ってオシマイ。



俺の伝達方法は大体こんな感じなのだ。