涼しい想い出 [ノスタルジア]
幼少の記憶
俺の家は俺が幼少の頃からエアコンがあった…普通の家にはまず無い時代だった。
当時はクーラーと呼んでいて、冷房専門だった。
理由は、父親が新聞社に勤務していたので夜勤があり、昼間に寝るのが仕事なので父親の部屋にはクーラーがあった。
しかし、俺と母親と妹が寝ている部屋には扇風機しか無かった。
ある真夏の暑い夜…俺達は1階の部屋で窓を網戸にして扇風機を回して寝ていたんだけど、暑くて寝れなかった。
すると、母親が「あかん!寝られへん!」とムクッと起きて、仕事でいなかった2階にある父親の部屋に布団を運び込んだ。
俺と妹はカルガモのヒナの様に、枕を持って母親の後をついて階段を上がった。
さっきまで寝ていた部屋と違って、父親の寝室は分厚い雨戸で締め切られていてドア部分も防音加工されていた。
母親がエアコンのスイッチを入れると窓の外で室外機のモーターがゴン!という大きな音をたてて動き出した。
暫くするとサーっと冷たく乾いた風が流れてきた。
俺と妹は嬉しくて、布団に敷かれたタオルケットの上を笑いながらゴロゴロ転がっていた。
さっきまで湿気でベトベトに感じたタオルケットがサラサラして気持ちよかった。
「はぁ、クーラーってええなぁ〜」
今でもあの夜の嬉しさは…鮮明に覚えているのだ。
俺の家は俺が幼少の頃からエアコンがあった…普通の家にはまず無い時代だった。
当時はクーラーと呼んでいて、冷房専門だった。
理由は、父親が新聞社に勤務していたので夜勤があり、昼間に寝るのが仕事なので父親の部屋にはクーラーがあった。
しかし、俺と母親と妹が寝ている部屋には扇風機しか無かった。
ある真夏の暑い夜…俺達は1階の部屋で窓を網戸にして扇風機を回して寝ていたんだけど、暑くて寝れなかった。
すると、母親が「あかん!寝られへん!」とムクッと起きて、仕事でいなかった2階にある父親の部屋に布団を運び込んだ。
俺と妹はカルガモのヒナの様に、枕を持って母親の後をついて階段を上がった。
さっきまで寝ていた部屋と違って、父親の寝室は分厚い雨戸で締め切られていてドア部分も防音加工されていた。
母親がエアコンのスイッチを入れると窓の外で室外機のモーターがゴン!という大きな音をたてて動き出した。
暫くするとサーっと冷たく乾いた風が流れてきた。
俺と妹は嬉しくて、布団に敷かれたタオルケットの上を笑いながらゴロゴロ転がっていた。
さっきまで湿気でベトベトに感じたタオルケットがサラサラして気持ちよかった。
「はぁ、クーラーってええなぁ〜」
今でもあの夜の嬉しさは…鮮明に覚えているのだ。
2013-07-12 23:35