恐竜たちの大移動

スカーとパッチの物語

海外制作の恐竜モノのドラマで、日本語ナレーションは渡辺徹。



最近の発掘調査のデータに基づいているので、恐竜達が以前の様なトカゲっぽくなくて、カッコヨク無い。

しかし、何でこういう物語になると草食恐竜はひたすら可哀想な役で、肉食恐竜はチンピラヤクザって感じに描くかな…。

極地に暮らす草食恐竜の子供のスカーは、冬の前に温暖な地域に大移動する。
一方肉食恐竜なんだけど、小型の種類のパッチは移動せず極寒の極地で越冬する。
この小さな２匹の物語。

「行くも地獄、残るも地獄」って感じで、小さく無力な恐竜スカーとパッチに良いことなんて１つも無い。
特に飢えながら群れと共に移動するスカーの命がけの旅は辛いことの連続だ。

何度かスカーの命を助けてくれた年老いた恐竜も脳を病んでいて…段々病状が進む。



脳の病状で最後は混乱してアルバートサウルスに殺されてしまう。



大型肉食恐竜も、ただ凶暴なだけであまり利口に見えない。
昔の様なトカゲという雰囲気では無く、2足でドタドタ走る姿はダチョウに似ている。



一難去ってまた一難、絶望に次ぐ絶望の連続で、見ていてグッタリ疲れた。

大問題をクリアする度に矢継ぎ早に新たな難関が行く手に立ちふさがり…スカーは奇跡的にそれらを乗り越えていくんだけどイマイチシックリ来ない。
スカーは群れから相当遅れているはずなのに、たどり着いた川の対岸に群れが歩いていたのは不自然すぎた。

街に巣くうチンピラ暴力団みたいな大型肉食恐竜も、自滅したり大怪我を負ったりで…全編をズドーンとした殺伐とした世界の中、勝利者不在な不毛の世界に描かれている。


馬鹿なゴルゴサウルスは鎧竜の反撃にあって怪我を負って死んでしまった

…ってか、誰かが見てきたわけでもない…遙か太古の滅んだ生物たちのハナシやねんから、もうちょっと夢のあるストーリーでもええんとちゃうか？って思う。
こんなのを見れば、子供も恐竜に興味を示さないと思う。


こんな感じでええやん

恐竜は楽しくカッコヨク描いて欲しいのだ。