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MargeLitch結成25周年-メモ [バンド関係]

語り出せば何もかもが膨大[ペン]
今年はMargeLitch結成25周年という事で、これから記念アルバムの制作に取りかかる予定です。
で、普段からとりとめのない日常などをダラダラ書いている当ブログですが、今回のML結成25周年と題してどう書こうかなと思案中。

以前に断片的に結成時の頃の事などを書いたりしていたけど…纏めるとなるとナカナカ大変。

キチンとしたのはMLオフィシャルHPで公開するとして、当ブログではひとまずザッとポイントをメモする感じで25年の歴史を振り返ってみたいと思う。

ML結成当初に起きた伝説などは少し書いたりしていたが、そういうのを書き出すときりがない程ある…困ったもんだ。

まず俺が上京して住む事になった、放火魔で燃えたボロアパート「メタル荘」からMLの歴史は始まった。

01 オリジナルML

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初代ボーカルの「姫」こと、吉本ゆきこさん

結成当初は「初めて住む街、初めての一人暮らし」という初めてづくしな環境で、生活費を捻出するバイトも含めて、よく「フル回転で突き進むバンド」との二足のわらじを乗り切ったなと思う。

あそこで挫折していれば…俺も東京に巣くう、安酒などを片手に「俺も昔はバンドをやっていてね…」という話を、過去の想い出を遠い目線で語る…東京には多々存在するジジイの1人になり、話を聞かされる相手に「またいつもの話かよ!」と愛想を尽かされていたことだろう。

とにかく楽器・バンド以外の日常は自炊洗濯とか銭湯通いとか、「日々初めて経験する事」の連続で、凄くタフだったけど、若さで乗り切った感がある。
何も無かったけど元気だけはあった。

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初代ドラマーの工藤氏

今回想すれば…当時は俺が大阪で学んだノウハウなんて事で何とかなると思っていたが…産声を上げて誕生したMLは、余りにも幼くて危うく…当時星の数程あった結成後僅かな時間で解散してしまうバンドの中の1つでしかなかった。
だから、メンバー達の忍耐とか努力は勿論あるんだけど、それだけでは説明できない「運」みたいなモノもあったと思う。

02 トリオML

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左から俺、Kyo氏、工藤氏

結成当初の混濁を切り抜けた後の「トリオ編成時」は、俺という個人の黄金期だったと思う。
俺が全てを統治しコントロールしていたし、そうするのが最も手っ取り早かった。
音楽的には、ML結成前の俺の音楽活動の総決算という色合いが濃く、大阪でやっていたバンドの楽曲を正式に録音して作品として残す事から始めた。

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ライブもガンガンやっていて摩天楼アンプ群と呼ばれたアンプの壁から繰り出す爆音が売りだった

もちろんMLオリジナル曲も積極的に作っていた。
「STAR LIGHT」「ダークサイド」、インスト曲「THE FORCE OF TRINITY」などは力作で良くできていると思う。

03 初期ML

世良純子さんが加入、楽曲の特にメロディー重視を前面に、ライブ中心の活動を再開する。

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3代目ボーカリストの世良さん

当初は「マスカレード・ゲーム」や「オルフェ」と「イントゥザ・ナイト」や「アイズ」というハードロックな曲とポップな路線の2本立てでスタートするが、水と油というかジャンル的に両極端で交わりが悪く、やがて音楽性をプログレ的色合いの楽曲に進める。

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ライブでシンセを弾く世良さん

初CD「ファンタージェン」を制作中にメンバーチェンジがあり、プログレ系バンドの仲間入りとなるが、その後もライブ活動はHR/HM畑のみだった。

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2代目ドラマーの長倉氏

メイドインジャパンからオムニバスCDをリリース、MLは「魔王の法廷」をヘルプキーボードに元ホワイトファングの小門氏を迎えて新録音する。

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オムニバス制作の頃のライブ ベースは3代目の七沢氏を経て4代目後藤氏

04 ファンタML

メイドインジャパン・レーベルからフルアルバム「真実の指輪」をリリース。
1曲目からラストまで、1つの物語というコンセプトアルバム。

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5代目ベーシストの広瀬氏

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レコーディングとレコ発ツアーを手伝ってくれた桑原氏

その後メンバーチェンジを行い、6代目ベーシストに神保氏、キーボードにまんぞを君が加入し「悲劇の泉」を制作。

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大阪でたこ焼きを喰らう神保氏

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まんぞを×隊長の光速ツインリード炸裂!

次作に新作も考えたが、その頃は既に「MP4/7」などをライブで演奏しており、それまでのファンタジー路線では無かったので、先に「ファンタージェン」の再録音に取りかかる。

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「ファンタージェン1998」制作スタッフと撮影 後列右は4代目ボーカリストのタマさん

当時は2時間超のワンマンライブ中心の活動で、機材の進化が著しく、ライブや録音が劇的に楽になった。

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一時まんぞを君脱退で2代目キーボードの中島氏が加入

7代目ベーシストとして森田氏が加入。

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一番右が7代目ベーシストの森田氏

05 タマML

メンバーを一新し、ML結成当初の理念に立ち戻る。

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4代目ボーカリストのタマさん

オリジナルメンバーのkyo氏が8代目ベーシストとして復帰、一時MLを離れていたまんぞを君も合流、気心の知れた仲間と活動再開。

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kyo氏はビールオヤジとして戻ってきた

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3代目ドラマーのユウ君

「スピード」「ビジュアル」をテーマに「ボディー」「オシリスの庭」「ソリューション」「ワイルド・ローズ」等々の曲を矢継ぎ早にリリース。

DTM初期の手探りな自前録音環境の構築など、凄く充実した時期だった。

七沢氏が9代目ベーシストとしてML復帰。

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何故かKyo氏の後は七沢氏

06


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ねぇやん加入直後のポスター

関氏が4代目ドラマーとして加入し、続いて中易氏が10代目ベーシストとして加入。
音楽性をシンプルかつソリッドに振り向ける。

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4代目ドラマーの関氏

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10代目中易

5代目ドラマーの山村が加入し、再びプログレ的アプローチな楽曲も作る様になった。

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…こうして振り返ると、(01と02)、03、04、05、06と、音楽性やメンバーチェンジで大きく5期に分けられる。

メンバーが入れ替わっているので、それぞれの時代で別のバンドという見方もあるだろう。

でも結成当初のMLが演奏していた曲は、俺が大阪で活動していた時に作ったので使えそうなのを歌詞は書き換えで流用していた。
そんな中で、バンドのテーマソングを作ろうとML最初のオリジナル曲の「MAGE LICH」という曲を作った。

この曲は結成の翌年87年のトリオ編成時に、MLとして最初の作品「RAINBOW KNIGHT」に収録、世良さんが加入して制作した89年「MAGE LICH」に収録し、そして現行メンバーでもアレンジして演奏している。
「MAGE LICH」は25年間ずっと演奏し続けた曲では無いが、時を越えて今も演奏している。

トリオ期とその後は別物だけど、それでも歌詞は入れ替えているが「イントゥザ・ナイト」は両期に渡って演奏している。
演奏曲が「編成期」をまたぐという点では、ファンタML時制作の「悲劇の泉」のバラード「フィナーレ」は初期MLのデモテープにも収録しているし、この曲は今の編成でもライブで演奏した事がある。

つまり、デビューから現在まで25年の歳月が流れているが、俺としては結成当初と現在で激変したという感じは持っていない。
これから先、どうなって行くのか?俺には判らないけど、これまでも特に長寿バンドを目指してやってきたわけではない…だから、これからも自然体でやっていこうと思う。

自然体が一番なのだ。