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癒しの音 [音楽]

時代背景との関連を考える[るんるん]

音楽も様々で、中にはヒーリングとかいう音楽療法みたいなのもある。
キーワードは「癒し」とか「優しさ」みたいなモノらしく、ピアノ・二胡・オルゴール・ギター・バイオリン・チェロ・シンセ・オカリナなどで演奏するのが大半。

でも、音楽で癒されるとはいえ、どんな音に癒されるか?は人それぞれだと思うので難しいが、植物にモーツアルトを聴かせると成長が良いとか聞いたことがあるので、音楽が生物に影響を与えるのは確かな事だと思う。

ただヒーリングと言ってしまえば、何か「治療」という臭いがするが、これから求められる音楽の1つに「癒し」が含まれるのは確かだと思う。
なにせ、こんな病み切った時代だから…せめて音楽でホッとしたいというのはあると思う。

こういう嗜好やニーズは、時代の背景で変わると思う。

高度経済成長期…団塊の世代という爆発的人口が若かった時代、山林が切り開かれベッドタウンが出現し、街は若い活気で満ちあふれていた…そんな時代、音楽は夢と希望の歌詞と共に、刺激と高揚感が求められたと思う。

しかし時代はバブル崩壊という地獄を経て、小泉改悪で延々と日本が壊され続け…大人しくて我慢強い、言い換えれば鈍感でノロマな日本人達の限界が来て選挙で政権をひっくり返したときは何もかもが完全に手遅れだった。

今や新卒の大学生に職が無く、鉄道沿線は自殺者で溢れかえり、孤独な老人は死後半年経ってミイラで発見される事が特別な事ではなく、日常の当たり前の風景になっている。
今の時代を記したものを、今から千年先の学者が読めば、現在我々が江戸時代に起きた「天保の大飢饉」を歴史書で見るのと同じ感覚だろう…つまり「地獄図」そのものだ。

だからこんな時代に、せめて音楽で癒されたいと思うのは自然な事なんだと思う。

俺なんかも音楽を通じて何かそういう方面…つまりこれまでやってきたHR/HM的なアプローチの楽曲では無く、精神的に安らげるとか、癒されるとか、そういう方面の曲も書きたいと思った。
しかし、具体的にどうすれば良いのか方法論は判らないし、そういう音楽の定番的様式とか、作曲技法とかは知らない。

しかし、俺が仏像探訪などで癒されたり、元気が出たりした事を曲にしてみようと考えた…俺なんかには、そういうのをヒントにするしか他に何もない…が、下地が無いから良いとも言えるジャンルだと思う。
余り癒し方向の様式に特化しても、音楽として如何なモノかとは思う。

医薬品で無く、音楽は音楽であるべきで、まず「効能アリ」では良い曲なんて出来ないと思う。

癒し…ロックバンドでは全くピンと来ないテーマだけど、俺個人のライフワークの作曲テーマとして取り組みたいと思うのだ。

本日のにゃんこ/ちこちゃん
110307
110307 posted by (C)taityo