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音作り [バンド関係]

好みのサウンド[るんるん]
MLのリハになかやす君がマルチエフェクターを持ってきた。
新機材でベーシックな音を作ろうという事らしいので付き合った。
録音前で、ライブまで日数もあるので、こういうのをやるにはベストなタイミングだと思う。

俺が思うに、ベースとギターでは音作りが違う。
ギターは、ある程度自宅で「こんなもんか」と作ったのがバンドでも大差無く使える。
しかし、ベースは「バンド演奏で鳴らしてみないと」判らない部分が多い…上手くいえないけどベース単品で鳴らしても判らない事が多い。

一緒にアレコレ話ながら音を作っていてなかやす君の好みがよく判った。
また、時間をかけて粘り強く音を追求する姿勢は、結構こだわる俺よりも数倍上だったのには頭が下がった。

カニちゃんのドラムサウンドの好みも聞いた。
経験の場数が違うカニちゃんは達観していて、彼はとどのつまりドラムは「鳴らす」しか手は無い事を知っている。
だから「どういう音が嫌い」かを聞いた。

これはTDにも直結する話題で、そういう意思の疎通が無くては、俺が「悪意の無いガンバリ」でメンバーにとっては最悪な音に仕上げる可能性もある…それは誰も得をしないし、労力と時間の無駄でしかない。
僅かな時間であっても、肝心な箇所の取り決めだけは手を抜くべきではないし、それを一発で頭に叩き込む必要がある。

俺は関心事に関する記憶力には自身があるが、興味の無い事は何度聞いても右から左で、その傾向は極端。
だから、メンバー全員に興味を持つというか、ファン的位置にいられるのが最高のポジションだと思っている。

今現在のMLのメンバーは、俺が能動的に興味を持つのでは無く、俺が興味を持つ様にさせてくれている。

レコーディングは文字通り記録だ。
頭の中でアレコレ試行錯誤するのは当たり前として、バンドという集団としては失敗を恐れず数をこなした方が良い。

世の中、何かを行うと、何もしない傍観者よりリスクは大きい。
しかし、これはサラリーマンの「仕事」のハナシでは無く、バンドという表現者の場だからチャレンジを恐れ机上で終わっては意味が無い。

確かに、結果的に音が悪かったとして、周囲は安易に「音がなぁ〜」ってな事を言うだろう…いや、これは何を作ろうが言う奴は自分の事を棚に上げて言うんだ。

しかし、例え最悪の音だったとしても、それはデータという財産として残る。
それが解散前のラストアルバムならいざしらず、その次の録音の時に「前はこうだったから…」というデータが必ず生きてくる。

無計画に闇雲にというのは流石に如何なものかと思うが、長いスパンの計画上での録音での経験は「あればある程よい」と思う。

それを踏まえた「音作り」は、重要で手を抜くべきではないと思う。
バンド活動も常に張り切っていては身が持たないが、メリハリというか「音作り」こそアクセル全開の重要ポイントの1つだと俺なんかは思う。

偶にはこういうリハも悪くないのだ。