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発掘 [バンド関係]

昔のお宝[るんるん]


カセットテープ・デジタル化計画は着々と進行している。
FM放送の番組オリジナルのエアチェックモノなど、非音源化されていないのがゴッソリ出てきた。

またライブハウスに出演した時、自分の演奏を録音していてそのまま放置していたのには、次に出演した対バンの演奏も引き続き録音されていたりして面白い。

その中には、後に日本のロックシーンのトップに上り詰めたバンドや、その後聞かなくなったバンド達などアレコレあって、聞いていて感慨深い。

録音作業はカセットデッキからPCへの流し込みなので、60分テープなら録音に60分掛かる。
時々珍しいのが出てくればBGM代わりに聴きながら、他PCで他の作業をしている。

特に自分のライブ後に録音されていた他人のバンドの演奏は、今聞いても新鮮だ。
俺はDATウオークマンが発売されて即購入したので、ライブをカセットで録音するとなると相当昔になる。
DATの前はウォークマン・プロフェッショナルというカセット・デッキと性能が変わらないのを使っていた。
こいつはアッテネーターが効いて平面的に録音されるのでは無く、マイクからの録音レベルがマニュアルで調節できるのが気に入っていた。
だから、当時のカセットテープのライブ録音の音も、そんなに悪くないから聴く気になれる。

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ネットで拾った懐かしいウォークマン・プロフェッショナル君の写真…でも、こいつにもソニータイマーが付いていて何度も修理に出した

大昔の対バンのギターさんのギターの音を聴くと「皆苦労していたんだな」と、当時の俺のギターを思い出す。
特に、音に対する当時の自分の考えなどを思い出す。

当時録音されていたカセットテープの中には驚くほど当時のアンプを使いこなしている人が居たりして、当時はそこまで考えなかったが、今聴くと「凄いな!」って思う…そういう人は例外無くその後有名になっている。

しかし、こうして一纏めにして一度にドッと聴くと、結果としてメジャーなどに登って残るバンドと消えるバンドの差が、判る気がする。

それは演奏のクオリティーでは無いし、ギター弾きの俺の目線でもギターサウンドが飛びぬけて良いわけでも無い。
最低限の演奏は当たり前として、録音された彼らの演奏や楽曲の出来などは他と大差無い。
しかし、ある一点だけが、その他大勢のバンドとは決定的に違うと思った。

…でも、何か大昔のライブハウスでのバンド達を聞いていると、今の若いバンドより「若年寄り」というか渋い。
サウンドのルーツというか、バンドの中にハッキリとした音楽性を確立でき、拘っていると感じる。

昔の方が機材も粗末な事を考えれば、今より昔のバンドの方が上手いと思うのだ。